滅多に家のインターホンは鳴らないから



ちょっと用心深くなってしまう



身を低くして鍵を開け



ガッとドアを押した



「わっ・・・あ、ヤッホー、ゆめちゃん!」



「え?なんで?」



そこにいたのは



さっきまで会っていた優樹と優樹のお母さんだった



「バックと絵本、忘れて帰っちゃったでしょ?」



目の高さまでバックを上げてニヤッと笑った