お姫様と王子様

「・・・あの」



ん?と柔かな表情を向けてくれる優樹のお母さん



今はそれが深く胸に刺さる



「今日は帰らせてもらいます・・・いきなりすみません。えと、絵本のこと教えてくれてありがとうございました」



優樹のお母さんは何か言おうとして口を開いたが



私は遮るように、お邪魔しました!と言い放ち



所沢家を後にした