息をのむ私と優樹



「俺ちゃんと繋がったとこ見るの初めて」



「私は他に絵本が存在していたこと自体初めて知ったけどね」



数分間、一言も発さずに繋がった絵本の表紙に見入っていた



満足したとこで私は横にいる優樹に視線を移した



「ねえ優樹、これ読ませてもらっていい?」



優樹も私を見てコクリと頷いた



「俺もゆめの絵本読みたい」