お姫様と王子様

「同じじゃないんだけど・・・。
俺が持ってるのは『お姫様と』っていう絵本」



それを聞いた瞬間



何故だかものすごいスピードで脳が回りだした



『お姫様と』『王子様』



『王子様』という題名なのに



絵はお姫様という変な表紙



背表紙側で不自然に切れてる月らしき物とお姫様の手



「ねえ、優樹」



何かすごいことに気づいた感覚だった



瞬きもできず、ただ口を動かした



「今度その絵本見せて」