お姫様と王子様

「つーかさー、ゆめ、俺のことは悟って呼ばねーくせに優樹は優樹って呼ぶんだな」



「はー?別にいいじゃん。塩崎は塩崎、優樹は優樹なんだもん」



「意味わかんねえよ!おい!悟って呼べ!!」



「うるさいなあ、それが人にものを頼む時の態度ですかあ?命令すんなや、塩」



「塩!?何変なとこで止めてんの!?崎まで言えよ!崎まで!!」



「はいはい、崎」



「だーかーら、塩!塩崎!!せめて塩崎って呼んでくれよ!悟は諦めるから!!」



負けを認めた塩崎に勝利の笑みを浮かべ、そのまま優樹とみやこに視線を移した



みやこは困ったように笑って



優樹はなんかキョトンとしていた