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「ぃ!…おい、!ひ...り!ひかり!!!」
「ひゃ、ひゃぃぃぃい!!」
小鳥のさえずりで起きるはずだったのに何故か小鳥から怒声が聞こえたような気がする。
「小鳥さん、怒らないでよ」
「は?小鳥?いねぇーよ、んなの」
え、違う。窓の方から聞こえない。
クリアに聞こえるということは部屋の中に人?
恐る恐る窓と反対側の方を見ると
「ぎ、ぎゃぁぁぁあああ!」
あおくんがいた。
「ぅるさっ!遅刻すんぞ!」
そう指摘され、バッとスマホの時計を見ると…
「うわぁぁぁああ!!あと十分!」
いつもの電車の時間まであと十分しかない。
これを逃すと完全に遅刻確定。
私は急いで身支度をし、漫画でよくある食パンをかじりながら外を出た。
