「れ、麗華ぁ~」


と、もはや半泣き状態でヘルプを送るが、麗華はあおくんであろうイケメンに夢中だ。




小学校の時から、ずっと一緒にいた麗華。

私がいじめられていた時は、その男子をボッコボコにしてしまったときがあったり...

今年は一緒のクラスになれてよかったけど離れてしまったときはずっと一人だった。



....つまり、私は麗華しか頼れる人はいないんだよおぉぉ!!




かえってこぉぉい!!




と、心の中で叫んでいる私。





「おはよ。ひかりちゃん」






その私の肩をぽんとたたいたのは


「あれ?生徒会長さん、おはようございます」




そう、現生徒会長 神崎 透(カンザキ トオル)


濡れたような黒髪に、黒眼鏡、目尻に
は泣きぼくろがあり、世間でいうイケメン


おまけに頭脳明晰、容姿端麗。


そのルックスから学園の黒王子と呼ばれている。 



黒王子といえば、悪い王子様としか私は想像できないのだけど麗華によると
「黒髪に黒眼鏡、全体的に黒で、黒色が似合うから黒王子なのよ♪」
と、言っていたような気がする。




そして生徒会長さんは私と同じ中学、同じ華道.茶道部であり、すごくよくしてもらっていた。


この時から「お茶が似合う和風系男子」とやら色々とあだ名が付いていた。






中学の時も生徒会長、そして高校の今でも生徒会長でみんなから厚い信頼を受けている