七海に出会わなかったら、あたしは今頃、この世界にいなかった。



七海のお陰で、こうして生きてられる。



七海は、あたしにとって命の恩人だ。



「お婆ちゃん、ごちそうさまでした」



「うー。 …なぁ、咲良よぅ」



「ん? なぁに?」



「咲良もそろそろ、高校を決めなきゃあいかんよ」



「あぁ…」



忘れてた。



高校の事。



「高校はなぁ、那覇ぬ私立か、宮古島ぬ公立ぬどちらかさぁ」



七海にも、前に言われた。



那覇の私立か、宮古島の公立か。



どちらかに、進学するって。



でも、那覇に通う為には、随分と時間とお金が掛かるんじゃないかな。