まさか、裕くんにときめく日が再び訪れるとは…。



…でも。



裕くんには、折角和解したんだから、また機会があれば、会いたいな。



あたしはそう思い、廊下を駆けて行く裕くんの背中に頷くと、教室の中にまだ残っていたリコを見つけた。



「リコー!」



「あいっ、咲良っ!」



リコはすぐに気付き、バッグを持って教室から出て来た。



「もう帰ぇーる?」



「うん。
写真撮りたいから」



「そっかぁ。
じゃあ、行くば!」



リコの明るい声に合わせて、あたし達は歩き出した。



リコとは、本当にたくさんの思い出が詰まっている。



まだ出逢って約2年半しか経っていないのに、随分打ち解けた。