「ねぇ七海…。
あたしね、今日大学受験だったんだ。
しかもね、受けたのは医学部。
驚くよね。 理系が一番苦手なあたしが、医学部受けたなんてさ」
水平線を見つめて微笑みながら、あたしは語り掛ける。
「でもあたし、絶対合格するから。
保証なんてないけど。
それでも絶対、合格するから。
今、ここで約束する。
だから、見ててよ」
水平線の先にいる七海に向かって、あたしは誓った。
…そんな日々から、丸々3週間。
3月12日。
私立S高校の卒業式。
今朝、あたしとリコは、ほぼ同時に目覚めた。
リコが隣で寝ているのを見るのも、今日で最後。
今日は、“今日で最後”な事がたくさんありそうだ。


