あたしの心には、色々な意味で、ポッカリと穴が開いてしまった。
今日は、七海のお通夜が営まれる。
来門島のお婆ちゃんの家でお通夜が営まれるから、フェリーに急いで乗らないといけない。
「ごめん、萌絵、先帰るねっ!」
「えっ、咲良…っ」
萌絵があたしを呼び止めたが、いちいち説明してる場合じゃない。
急いで寮に帰り、財布とスマホと着替えをバッグに詰め込み、制服のまま寮を飛び出した。
フェリーで宮古島に渡り、そこから更に来門島へ渡った。
なんとか、最終便には間に合った。
お婆ちゃんの家に向かうと、久々に来た家は、何も変わっていなかった。


