七海の身体全身は白いシーツのような物に包まれ、顔にも白い布のような物が覆い被さっていた。
あたしは、顔に被された布を、取る事が出来なかった。
見れなかった。
その時、ガラッとドアが開いた。
振り返ると、お婆ちゃんだった。
「咲良も来てたぬかね」
「お婆ちゃん、久し振り」
あたしがそう言うと、お婆ちゃんは、目を細めて優しく笑った。
何故か、大粒の涙が溢れて来た。
「咲良ぁ、泣くなさぁ」
お婆ちゃんは、「よしよし」と、あたしの背中を優しく擦ってくれた。
しわしわのお婆ちゃんの小さな手は、とても温かくて、優しい。
あたしは、安心感を覚えて、泣き止むどころか更に泣いてしまった。


