かぐやは里を出た。
監視の者の目を掻い潜ってひっそりと。
以前もやったことだ、造作もない。
一年前ここを去った後、何度も銀司と白虎のことを思った。
襲い掛かる魔物と戦うたび、
見知らぬ部族に戦いを襲われるたび、
月のない夜を迎えるたび、
一目みられたら、一声でも聞けたのならと願わずにはいられなかったが、
それでも会いに戻ろうとは思わなかった。
自分の使命を果たさなければならないという強い気持ちは揺るがなかった。
だがわからなのは漆黒の炎の前で出会った魔物のことだ。
かぐやが身を投じることで炎が消えると
自分たち魔物の力が弱まることを恐れ、
邪魔をしてきたのもわかる。
だが、物凄い力でかぐやに勝ったにもかかわらず
なぜかぐやは記憶を失ったものの、大した外傷もなく
また里の近くまで戻ってこれたのだろう。
大切な部分がまだ思い出せていなかった。
とにかく、魔物に勝てる力を身につけるか、魔物を倒す方法を見つける必要がある。
監視の者の目を掻い潜ってひっそりと。
以前もやったことだ、造作もない。
一年前ここを去った後、何度も銀司と白虎のことを思った。
襲い掛かる魔物と戦うたび、
見知らぬ部族に戦いを襲われるたび、
月のない夜を迎えるたび、
一目みられたら、一声でも聞けたのならと願わずにはいられなかったが、
それでも会いに戻ろうとは思わなかった。
自分の使命を果たさなければならないという強い気持ちは揺るがなかった。
だがわからなのは漆黒の炎の前で出会った魔物のことだ。
かぐやが身を投じることで炎が消えると
自分たち魔物の力が弱まることを恐れ、
邪魔をしてきたのもわかる。
だが、物凄い力でかぐやに勝ったにもかかわらず
なぜかぐやは記憶を失ったものの、大した外傷もなく
また里の近くまで戻ってこれたのだろう。
大切な部分がまだ思い出せていなかった。
とにかく、魔物に勝てる力を身につけるか、魔物を倒す方法を見つける必要がある。