悪役系女子と王道な奴等



ぎゅっと、胸が痛くなる。

きっとそれは、私には自分をあんな風に心配してくれる人がいないからで。


あんなふうに、頼れる相手がいないからで。


きっとこれは、身勝手な嫉妬だ。





見たくないのに、目を離せない。






嗚呼、なんで私じゃないんだろう。


どうしてあの子なんだろう。


私だって、ずっと、愛されたかったのに。