ダイスキ、でもキライ


「なぁ、ゆあ。」

「おい、ゆあ。」

「なぁ・・・・」

「もーしつこいな!なんなのよ!」

イライラするー!なんなの!?

「なんで、無視すんだよー。」

「え?葵がうざいから。」

「ひっでー。」

「あっそ。」

そういい捨てると一足先にバスに乗った。

「待てよー!!」

「もう!ついてこないでってば!」

「は?意味わかんねー。」

「意味分かってよ・・・。」

うんざりだ。

「そういえば、数学の課題見せろよなー。」

「見せろよなーって何よ!見せてください でしょ!」

「いいだろー。べつに。」

「もう、しらない。見せてあげないし!第一、なんであたしのなの!」

「え?なんとなく?」

もう、ついていけない。いつからこいつのペースに乗せられてるんだか!


「次は、明陽高校前、明陽高校前でございます。お降りの方はボタンをおして待機してください。」


ピーンポーン


この空気にいたくないから、一番に押した。

「なんだよー。怒ってんのかー?」

怒ってないわけないでしょ・・・。

「葵には、教えないもんねー!」

「はいはい。どーせ、怒ってるんでしょうねー。ゆあさんよ。」

「分かってるなら聞くな。」

「すんませーん。」

話してると、少しずつ心が和らいできた。

「はぁ。」

「何だよ。まだ怒ってんのかー?」

「もーいいよ。許してあげる。いこっ!」

葵の手を掴んで走り出した。