《葵side》
『――――葵。話したいことがあるの。』
最初俺は
なんでお前がここにいるんだよ?って笑いかけるつもりだった。
でも、ゆあの気まずそうな顔を見ると何もいえなくなった。
そして、
「――――なんだよ?」
冷たく言ってしまった。するとさらにゆあは顔をしかめたかと思うと・・・
『ね!さっきの子って葵の彼女~?私が記憶をなくしてたころとは違う子だったけど・・・』
と作り笑みを浮かべながら話してきた。
見てたのかよ? といいそうになったのだが、なんとか堪えた。
「・・・そうだけど?」
と無難な声が出てしまっていた。
やってしまった。と瞬時に思ったのだか、後悔ばかり残り、このままこの状況だとさらに難しくなるを俺は悟り、
「もういいから。俺、行くな?」
とその場を離れるように言った。
きっと嫌われたのだろう。と心は叫んだ。しかし、俺の頭は・・・
ゆあにはきっと俺以外に似合う人がいると非難していた。
モヤモヤを抑えながら、その場を去っていこうとした矢先に。
『まって!!』
ゆあの声で呼び止められた。
今度こそ最後のお別れの言葉だと思った。
しかし、違った
『――――私。葵のことが好きだよ!!』
決定的に言い放ったゆあ。
俺は一瞬息をするのを忘れたかと思うと、涙腺が緩んだ。
やっと、俺は・・・・
思いかけて、思うのをやめた。
『ずっと、ずぅっと前から!葵のこと好きだったよ!今朝だって葵にヤキモチ妬いてほしかったから!葵がどんなキモチでいるのかも知らずに・・・ごめんなさい!!』
ゆあ・・・なんで謝るんだ。
俺は、頼りなくて目立たなくて・・・
きっとオマエに迷惑ばかりかけてしまうだろう。
なのに――――
