「なんで、ここにいるの?!」
「実は、この展覧会にちょっと俺携わってんだ」
「え?山河くんも絵を描いてるの?」
「なわけねーだろ。この展覧会に置かれてる椅子と机。俺、ちょっと手伝わせてもらったんだ」
そうちょっと得意げに言う山河くんが可愛かった。
なんだか、山河くんもこの展覧会に少しでも携わっているということが、すごくうれしかった。
「まあ、俺もまだまだひよっこだけど。こうやって、お前とちょっとでも関われてうれしいよ」
あ。
山河くん私と同じこと考えてる。
「ふふっ」
「なんで笑うんだよ!」
「いや、私も同じこと思ったからさ。本当に、嬉しい。それに、やっと会えた」
私は山河くんの胸に飛び込み、ギュッと抱きしめた。
「お前もちゃんと夢かなえたな。こうやって展覧会に出してもらえて」
「私なんてまだまだだよ!こんなのかなった内に入らない!」
「それでも、俺はすげえと思ったよ」
そう言ってまた強く抱きしめてくれるのが嬉しかった。

