窓際の山河くんの隣は。


「なんで、ここにいるの?!」

「実は、この展覧会にちょっと俺携わってんだ」

「え?山河くんも絵を描いてるの?」

「なわけねーだろ。この展覧会に置かれてる椅子と机。俺、ちょっと手伝わせてもらったんだ」


そうちょっと得意げに言う山河くんが可愛かった。

なんだか、山河くんもこの展覧会に少しでも携わっているということが、すごくうれしかった。


「まあ、俺もまだまだひよっこだけど。こうやって、お前とちょっとでも関われてうれしいよ」


あ。
山河くん私と同じこと考えてる。


「ふふっ」

「なんで笑うんだよ!」

「いや、私も同じこと思ったからさ。本当に、嬉しい。それに、やっと会えた」


私は山河くんの胸に飛び込み、ギュッと抱きしめた。

「お前もちゃんと夢かなえたな。こうやって展覧会に出してもらえて」

「私なんてまだまだだよ!こんなのかなった内に入らない!」

「それでも、俺はすげえと思ったよ」


そう言ってまた強く抱きしめてくれるのが嬉しかった。