窓際の山河くんの隣は。


「お待たせしました!」


私がぜえぜえ言いながら、到着すると、さっきの電話の関係者が、


「待ってたよ。おーい、ヤマカワさん」

「……え?」



耳を疑った。


ヤマカワ……?
いや、まさかそんな。

山河くんって、今こっちにいないし、たしかA県に行ったはずだし。

山河なんて名前珍しくもないし、きっと同じ名前の人だ。

と、期待させないように自分に言い聞かせていると……



「うそ……」



前からやってきた人は、正真正銘、あの山河歩くんだった。



「や、山河くん……!」



私は驚きでただただ目を見開くことしかできなかった。