窓際の山河くんの隣は。


山河くんからの手紙をわくわくしながら、読んでいると、ある言葉が引っ掛かった。


「『もうすぐだな。楽しみにしてろよ。』……?どういうこと?」


楽しみにしてろ、って何だろう。


「何を楽しみにするの?」


私は、うーんと頭をひねりながらじっと手紙を見つめた。


プルルルル……

「わっ吃驚した!」


いきなり鳴った電話に吃驚しながら、もしかしたら山河くんかと思ったけど、


「なんだ」

山河くんではなく、絵描きの方の仕事関係の人からだった。


「もしもし?」


電話に出てみると、今度開催される展覧会の関係者が来ているから、挨拶しにこないか、という要件だった。

そこには、私もほんの少しだけ、全然目立たないけど自分の絵を展示させて貰えている。


「挨拶とか急だなあ……」


休日に面倒くさいなと思いながらも、また何かのチャンスにつながるかもしれないと思い、急いで着替え支度をした。