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「こら凛子ー!もう!仕事が休みだからっていつまで寝てんの!早く起きなさい!」
「ん、わかってるよ……もお……」
眠い目をこすり、大きく伸びをした。
休日ぐらいゆっくりさせてほしいもんだよ。
「ほら、早く起きなさい!」
「わかってるわかってるから……」
「ほら、いつものあの子から手紙届いてるわよ!」
「ええ?!」
私はお母さんのその一言を聞いて飛び上がり、一気に目が覚めた。
『山河歩より』
高校を卒業し、バラバラになった私たちはお互いの近況報告をするために、手紙を送り合っていた。
その文通は、就職した今でも続いていた。
私は結局某芸術大学に行き、その大学を出てから、絵描きになった。
まあ、絵描きと言ってもまだまだ全然有名でもないし売れてもないけど。
それだけじゃやっていけないから、副業もしているし、そっちの方が安定して稼げているのも事実だった。
だけど、夢にまた一歩近づいていると思うと嬉しかったし、何より山河君が待ってるから。

