窓際の山河くんの隣は。


「あ、凛子ー。あの宿題もうやった?明日提出のやつ!もー全然わかんなくてさ!凛子なら、もうやってるかと……」

「ごめん!」


わたしは勢いよく頭を下げて二人に謝った。


「え?凛子?」

「ごめん、私もう二人にそういうの、見せないことにする」

「ええ?!なんで?私らなんかやった?凛子のノート汚してたとか?!」


予想外の私の返答に戸惑ったのか、二人はあたふたしていた。


「ううん、違うの。もう高3だし、二人とも自分でちゃんとやったほうが、自分のためになると思うの。なんか、いつも二人に貸してると、胸が痛くなっちゃって……いつか言おう言おうと思ってたんだけど……ごめん」


もう、二人に嫌われる覚悟だった。
嫌われてもいいから、これだけははっきり言わなきゃいけないと思った。


もう、自分に嘘はつきたくないから。


“嘘っぽい”私から生まれ変わりたかったから。