窓際の山河くんの隣は。


ある日、俺は母さんにひどいことを言ってしまった。


俺が、朝、中学校に行こうとした時だった。


「歩……ごめんなさい。お母さんもう疲れちゃった。良い環境で……素敵な家庭であなたを育てられなくてごめんなさい」


また始まった。
俺はそう思うとイライラし始めた。

もう、こんなことを聞くのもうんざりだった。


「お母さん、歩のために何にもしてあげられなくて、ごめんね。お母さんね――――」

「うっせえんだよ!」


大きな声で怒鳴りつけ、母さんを睨んだ。
そんな俺に吃驚した母さんは、またごめんなさい、ごめんなさいと言って小さくなって泣いていた。


こんなつもりじゃ、なかったのに。