山河くん、山河くんっ――――
はあはあと息を切らしながら全力で走っていく。
どこ、どこにいるの?
こんなあてもなく走っても見つかるわけがないのに。
家かな、家にいるの?
私は取り敢えず、いつもの帰り道に向かって走っていた。
そんな運よく見つかるはずないのに。
なに必死になって飛び出してきたんだろう。
……いてもたってもいられなかった。
山河くんがそんの風に言われていたのも嫌だったけれど。
彼に本当にそんな過去があったのなら。
「山河くんっ……!」
息が持たない。
私ってこんなに体力が無かったっけ?
「わっ!!……いったあ」
足がもつれて転ぶ私。
情けない。
なぜか涙が溢れ出してきた。
私に昨日言ったことと、何か関係あるのかな。
どうしてあんな山河くんも苦しいような顔をしていたの?教えて……
「何してんの?」
――――ああ、やっぱりあなたは。

