窓際の山河くんの隣は。


山河くん、山河くんっ――――


はあはあと息を切らしながら全力で走っていく。

どこ、どこにいるの?
こんなあてもなく走っても見つかるわけがないのに。

家かな、家にいるの?


私は取り敢えず、いつもの帰り道に向かって走っていた。


そんな運よく見つかるはずないのに。
なに必死になって飛び出してきたんだろう。


……いてもたってもいられなかった。

山河くんがそんの風に言われていたのも嫌だったけれど。
彼に本当にそんな過去があったのなら。


「山河くんっ……!」


息が持たない。
私ってこんなに体力が無かったっけ?


「わっ!!……いったあ」


足がもつれて転ぶ私。

情けない。
なぜか涙が溢れ出してきた。


私に昨日言ったことと、何か関係あるのかな。
どうしてあんな山河くんも苦しいような顔をしていたの?教えて……





「何してんの?」



――――ああ、やっぱりあなたは。