窓際の山河くんの隣は。


「はい、できたよ!山河くんの口に合うかはわかんないけど……」

「うわ、まじで美味そう。頂きます」


そう言って口いっぱいに頬張る山河くん。
私はなんだか照れくさくて、うつむきながらもじもじしていた。


「すげー美味いこれ!」


すごく幸せそうな顔をするから。
本当に美味しいってわかるその笑顔に、私の胸は強く締め付けられた。


「良かった……」


作ってよかった。
そう心の底から思った。


その後彼は、パクパクと無言で食べ続け、綺麗に平らげた。


「超美味かった。おかわりしたいけど……明日食べたいから残しとくわ」

「……うん」


心臓がドキドキと鳴って、全然止まってくれない。
この気持ちは、何なの……?

けれど、その気持ちはそれ以上深く考えないようにしていた。