窓際の山河くんの隣は。


「いや、いいよ。そんなん悪いし。今日も帰って勉強するんじゃねーの?」

「ううん、いいの!いい気分転換にもなるし!食材とかってないよね?私、買ってくる!」


待って、という山河くんの声も聞かずに家を出た。

山河くんの二人きりというこの不思議なシチュエーションに、少し逃げたくなった。

こんなことになるなんて思ってなかったし。
男の子と家で二人きりなんて今まで経験したことないし……

「わかんないよ……」


ドキドキと音を立てる心臓にギュッと手を当て、近くのスーパーに向かった。


次の日とかも食べれるし、カレーにしよう。
カレーは一度、学校でも作ったことあるし、前にお母さんのお手伝いもしたこともある。

野菜の形はいびつになってしまうかもしれないけど、頑張って作ろう。

よし、とガッツポーズをしてまた彼の家に向かった。