「ありがと。ここに、消毒液とか色々入ってるから……」
私は頷いて、箱から消毒液と絆創膏を取り出し、山河くんの擦り傷の手当てをした。
ただ、手当てをしただけなのに、彼の肌に触れていることに緊張して手が震えていた。
それと同時にドキドキしていて、この心臓の音が山河くんに聞こえてしまうんじゃないかとハラハラした。
「できたよ」
「ありがと」
そうやって、綺麗にやさしく私に微笑むから。
更に心臓が跳ね上がって、もう爆発してしまいそうだった。
わたしは耐えきれなくて、山河くんから目を反らした。
彼の部屋を見渡して気になったのが、
「山河くん、いつもこういうのばっかり食べてるの?」
机の上に散らかった、カップラーメンやコンビニ弁当のゴミ。
「あー。汚くてごめん。まあ基本家に一人だし、こういうのしか食ってないよ」
「そんなんじゃ、体に悪いよ!!私、料理ちょっとだけならできるから作ろうか?!」
自分でも咄嗟のその一言に驚いた。
作ろうか?なんて簡単に言ってるけど、料理なんて、お母さんのお手伝いを数回しただけ。
でも、それでも作ってあげたい、作りたい。
そういう気持ちになった。

