え、なんて、呼んだらって…んー。
決めて、と書くと
「出席番号一番、新田 天虹 くん。」
クラスのムードメーカー、祐也がいった。
どうして?と私は書く。
「新しい、転校生、略して新田 天虹。(あらた てんこう )」
ぷっ、とみんな笑いだした。
やばい、集中がっ…!
あと、ひとつ。
「ありがとう!天虹です、よろしく。」
と、書き私は集中をきった。
バンッ、と落ちたペンはリバウンドして祐也の元へ落ちた。
「おう!よろしくな!」
と、下に落ちたそのペンを拾って笑った祐也。
きゅん
その笑顔に私は、ついキュンとした。
やばいやばい、好きになってしまいそう!
チラ、とまた見てしまった。
そしたら、祐也と視線が合いニカッと笑ってくれた。
咄嗟なことだったから、ふにゃん、と私は笑う。
内心、バクバクでドキドキ。
「ぷっ、なんだよそのふにゃん笑顔は!」
と、笑われて私もつい、笑った。
ドキドキ
あーやばいよ。
一瞬で恋に落ちた。


