ピュアな彼氏を溺愛中!

「こんな派手な見た目のあたしだけど、ずっと一緒にいてくれるんだ。」

照れたように言う愛菜がとても

かわいらしく見えた。

あたしにもいい人、現れるといいなぁ。

ぼんやりと考えていると、

「あ、そういえば、今日、
河野君が来るらしいよ。」

百合が言った。

「河野君? 誰それ?」

あたしが、わからないでいると、

「ほら、始業式から
ずっと空いてる席があるでしょ?
あれが河野君の席。
なんか怪我をしたらしくて、一年の最後から今まで休んでたらしいよ!」

愛菜が説明してくれた。

「そうなんだ! 愛菜、詳しいね!」

「去年、一緒のクラスだったからね。
でも、少し怖い雰囲気を持ってるから
話しかけにくかったな。」

愛菜がため息混じりに言う。

気さく愛菜がそう言うってことは

相当なんだろうな。

「あ! 先生来た!!」

誰かがそう言うのが聞こえ、

あたし達は慌てて席についた。