「お前、熱いな……」


「……だっ、だって!」


「キスだけで、溶けそう」




――――高校二年生の夏。

学校一、人気者な彼の秘密を知ってしまった。


いつもはクールな彼のギャップに驚かされつつ始まった、秘密の関係。


だけどこれからは、嘘と秘密で自分を隠す必要なんてない。


いつだってキミが、そばにいてくれるなら。


隣で手を繋いでいてくれたなら、どんなに迷っても、自分を見つけられるはずだから。