姫と王国と7つの大罪人

「ヴィルさん、良かった…まだここに居てくれた」

安心したように俺の背に回した腕の力を強め、俺の胸に体重を預ける姫さん。

しかし、俺の心は安心とはかけ離れていた。

どうやら、姫さんには俺の隣に立つソフィの姿が見えていないらしい。

そして、そのソフィはというと「あらまぁ」とニヤニヤしながらこちらを見ている。

明日にはこの事が村全体に知れ渡ってるに違いない。

「お邪魔しちゃ悪いわね」

とウインクかまして去っていくソフィ。

マズイ。これは大変マズイ。

「ヴィルさん」

姫さんはやっと俺の胸から顔を上げた。

「さっきはすみませんでした。

 私、凄く失礼な事を…。ヴィルさんは私の事も世界の人たちのこともどちらも考えて、そう言ってくださったのに…。」