紅ずきん



私はベッドに寝転がった。


きっと、明日には皆、私のこと忘れているんだろうな…


お母さんも、さくらも。


そう考えると、涙が流れた。


今まで仲良くしてたのに、ずっと一緒にいた人なのに。みんな、みんな、忘れるんだ…。


ふと、私はポケットにケータイが入っていたのを思い出した。


もしも繋がるなら、協力してもらえるかもしれない。


私はポケットに手を入れた。

だけど、どんなに漁ってもケータイらしき物がない。


そういえば、悠太が消えたときもそうだ。


ケータイだけが残されていたんだ。


てことは、ケータイは現実世界にあるってことか…。



少しの希望も消えてしまった。


外からの協力はできない。私達だけで何とかしないといけないのか…。


まあ、もしもケータイがあって、電話ができたとしても、忘れられているんだから意味ないか。


すると、また涙が溢れだした。


私は声が聞こえないように、ベッドに顔を押し付けて、声をあげて泣いた。


そして、私はいつの間にかそのまま寝てしまった。