紅ずきん


森の中をしばらく歩き続けると、突然森が開け、一軒の家が建っていた。


「あれが僕の家だ。中に入って。」

「うん。」


私は中に入った。
すると、中には3人の人がいた。
その中の1人は悠太だった。


「悠太っ!」
「アリス?!」


私は思わず悠太に抱きついた。


「酷い!勝手にいなくなって、みんなから忘れ去られていって…。私、辛かったんだから!」

「ごめんよ。それより、アリスも何でここに…」

「悠太を助けに来たんだよ!ほんっとバカ!」

「はい、喧嘩は終わり。君にも色々説明しないといけない。」


雪兎が間に入り、私も我に返った。


そう。私達は帰る方法を探さないといけないんだ。


私達はまず、自己紹介をした。



「俺は羽黒 戒。カイでいい。歳は18。ここに3年いる。」

カイは、この中で一番年上らしく、頼りになるらしい。


「俺は相浦 晴樹。一応あだ名はハルっす。16歳です。俺も3年ここにいます。」


ハルは私より1コ下だけど、しっかりしていていいこだった。


「そして、僕はさっきも言ったけど、雪兎。歳は現実世界で言ったら21になるね。でも、ここではまだ15歳。一番年下だよ。」
「いや、お前が一番年上だろ!」

「えー。」


悠太がつっこんだ。
悠太については私は知ってるから、悠太は飛ばして、私も自己紹介をした。

「私は、中条 アリス。歳は17歳です。」

「女の子はこれで二人目だ。」

カイがそう言った。


一人目は私も心当たりがある。

「もう一人は、神山 恵梨奈ですよね?」

「?!。あ、ああ。そうだ。何で知ってるんだ…?」
「本に書かれていたんです。この本に。」


私は「赤ずきん」を取り出した。


その一番後ろのページを見せた。


「す、すげぇ。みんなの名前があるぞ!あ、アリスちゃんのもあるね。」

「え?!」

私は慌ててそれを見ると、確かに私の名前があった。


ここに来てまだ数十分しかたってないのに、もう名前が書かれていた。


「あ、あと…。普通に『アリス』で大丈夫です。」


さっき、ちゃん付けされたのが少し違和感があった。


「ああ。ごめん。」


ふと、私は雪兎が目に入った。


雪兎は本を見ようとしない。それどころか、どこか怯えているようだった。


「雪兎、どうしたの?」

「い、いや。何でもないよ!」


そういうと、雪兎は家の奥に入っていってしまった。


「どうしたんだろう…?」