「図書館で……

その、寝るとき気持ち悪いから髪の毛もネガネも取るの
昨日、寝てる時に誰か来てこれ、置いてあった」


言いながら昨日のメモを渡す。


「……誰これ?
もしかして、あいつら?」


あいつら……多分、小野田さんたちだろうな。


「わかんない」


「……そっか

もしかして行く気でいんの?」


「いや、行かない」



昨日、一晩考えて出した答え。

字は男っぽい字だったから、たぶん小野田さんじゃないと思うけど、もしかしたら繋がっているかもしれない。


「……今日図書館まで向かい行くから待っててね」


「わかった」


愛梨、優しいな。


たぶん、心配してくれてるんだと思う。


「……ありがとう」


「え?なにか言った?」


「んーん、なんでもない
駅、着いたよっ」