「んー、何も無いよ? ところで、小野田さんはもうダンスに誘ったの?」 「え?あー、うん ついさっき」 どうやら、うまく話を避けられたようで、少し安心。 「そう、で結果どうだった?」 「見事OKもらいました! あ、もしかしてそのためにバラバラに帰ってきたの?」 敬礼しながらいう瀬戸くんは、嬉しそうで、ありがたい勘違いもしてくれた。 まぁこの際は否定するより黙っていた方がいいだろう。 「……よかったね」