さっきまで元気にボールを追っていたのんちゃんが、膝を付き、崩れ落ちた。 「のぞみ!!」 一緒にサッカーをしていた男子がのんちゃんに駆け寄る。 のんちゃんは苦しそうに胸の辺りを押さえてて、額には汗が流れていた。 誰が呼んできたのか、保健室の先生や担任の先生がのんちゃんの周りを囲ってて、わたしからは今のんちゃんがどうなっているのか見えない。 ただただわたしは立ち尽くしてた。 今のこの状況が理解できなくて。 -のんちゃん、死んじゃうのかな。