「母さーん。母さーん。」 「なによ?」 怪訝そうに俺を見つめる母上。 「アルバムない?」 「アルバム?懐かしいわね。ちょっと待ってね~。」 そう言って二階に行ってしまった。 ー10分後ー だだだだだだ。 なんだ、なんだ?! 「あったわよ春樹ー!!」 「あ、どうも。」 アルバムを受け取る。 「後でお母さんにも見せてね~。」 「へーい。」 適当に返事をして、俺は二階にある自分の部屋へと足を進める。