「君と奏多のことがバレた。今、君がソングアワードに出たところでそれは君にとっても、奏多にとっても、悪影響でしかない。それでも出るというのか?」

「このこと、奏多くんには言ったんですか?」

「…今、別室で話している。」

「そうですか。」

頭が真っ白になり、何も考えられず佇んでいると社長室の扉が開いた。