「朱音、今日なんだけどさ、私、用事があって。」

「分かったー!!じゃあ、また明日ね。」

「浮かれてて、階段から落ちたりしないでよ。朱音、ただでさえ、どんくさいから。」

「大丈夫。心配ないって。」

小春が帰った後、私も後を追いかけるように教室を出た。明日、事務所に行くとき、制服でいいのかな?着替えたほうがいい?でも…こんなことに気をとられすぎていた。

「危ない!!!!」

声がした瞬間私は現実に戻された。階段から足が滑って…

「うぁぁぁぁぁ!!!?」