あれからまもなく1ヵ月が経つ。あれから特に何もなく、ただ時間が過ぎ去っていくばかりだった。

「小春、もう1ヵ月だよ。」

「だねー。友希も悩んでたよ。やっぱ、難しいのかね?」

「あーもう。どうしよう。」

~~♪

そのとき携帯の着信音が響いた。私のだ。しかも相手は、

「もしもし。鈴木さん、ですよね?」

『ああ。早速で悪いが用件だけを言う。』

「はい?もしかして、曲の話ですか?」

『その通りだ。明日の放課後、事務所に来てくれるか?』

「あ…はい!」

いよいよかー。今からドキドキする。