普通の高校に通う 普通の女子高生の私、十六夜 碧音。 「いってきまーす」 毎朝、親友の緋音と待ち合わせて学校へ通っている。 「おはよ、緋音」 「おそいわよ、早く行こ」 「はいはい」 と、学校へ。 これが、日常だ。 私はこの日常が、好き。 とても好き。 でも、少し退屈だ。 例えば、親友と二人で事件に巻き込まれるとか、 魔法少女になったりとか、 そういうの、したいな。 そう思っていたある日のことだった。