ここは、とある高校。
どこにでもある普通の高校だ。
そんな高校に通う私は小日向 緋音(こひなた あかね)
自分で言うのもあれだが、
成績優秀で、容姿端麗。
可愛いより、綺麗っていう方がしっくりくる姿をしているとおもうんだよね。
「あっ、小日向さん危な...」
しまった、体育でサッカー中なんだった。
まぁ、ボール来るってわかってたらかわせるわね。
バッシーン
「いった...くはないはね、うん」
「あはは、ナイス、顔面ヘディング!」
「バカにしてるでしょ!」
「ほんと、運動神経悪いなーって思っただけだよ?」
さりげなくメンタルを削りに来るコイツは
同じクラスで親友の十六夜 碧音(いざよい あおい)
悔しいけど運動神経だけは負ける。
だけは、だけど!
「ナイスだったよ、ぷっ」
「笑ったら、失礼だって、あはは」
クラスメイトにも笑われる始末。
でも、碧音には感謝してなくもない。
碧音のおかげで私はこの性格でも
クラスに馴染んでいられる。
だから、感謝してなくもないのだ。
「やめてって!碧音ー、後で覚えててね?」