黙りこくったみんなの顔を見回して、ふぅ、と友里がため息をついた。
「でもあたしも、大翔は生かしておくべきだと思う。なにかと役に立つしね」
よかった……。
未央は胸を撫で下ろしたが、それは他の誰かの犠牲を意味する。
「そこで、新たな提案なんだけど」
友里が言葉を切った。
犠牲者は……
「昇はどう?」
未央は慌てて名前の呼ばれた昇を探したが、いない。
未央と同じことを思ったのか、紗希もきょろきょろと辺りを見回している。
「昇ならもう校舎に入ったよ」
そうだよね。
本人の前で言うなんてこと、ありえない。


