「今まで以上に楽しもうね」



私の言葉に湊君はニコニコと笑って。




「退屈させねえでくれよ？」



達己はいつものヘラヘラした顔で。




「好きにすれば」



皐月は相変わらずの無表情だけど、前とは違ってこちらをちゃんと見てくれていて。




「紫苑」



晴に頭を撫でられる。



「ありがとな」



小さく微笑むその姿は変わらず優しい。




「私こそありがとう……」



みんなの温かさに私も思わず笑顔になる。




そして、前には言えなかった言葉を伝えるために口を開く。




「これからよろしくお願いします」




相変わらず不安と戸惑いが渦巻いているけど、それ以上にみんなと過ごすこれからに心が高鳴っている。




これからもどうなるかなんてわからない。



でも、私はみんなと一緒にいることを決めたから。


ずっとみんなと一緒にいよう。




この先、何があっても。