紫苑 -SHION-




「で、」



本棚の向こうを見る皐月。



「いつまで隠れてる」



え…!?



驚いて皐月の視線の先を追いかけると、




「何だ、やっぱりバレちゃってた?」



「つまんねえな」



「……」



3人が本棚の後ろからひょっこりと出てきた。



「へ…え!?」



いつからいたの…!?



私の顔で考えてることがわかったのか、湊君がフッと笑って。



「皐月が聞きたいことがあるなら言えば?って言ったところぐらいかなあ」




ってことは、



『私、みんなのこと知りたい……』



『みんなと、一緒にいたい……』




あれもこれも全部聞かれてた……!



うわあああ……と心の中で悲鳴を上げる。




「紫苑ちゃん」



「……はい」




いつの間にか3人もソファに座って、こちらを見ている。




「やっと自分の気持ち言ってくれたね」



「え……」



「最初、無理矢理連れてきちゃったから、嫌な思いさせてるかなって心配してたんだけど……」





眉を下げる姿に湊君は湊君で悩んでいたのかな、と感じる。





「ありがとう」



「……っ…」



「一緒にいたいって言ってくれて」



目を細めて笑う。




その笑顔に、言葉に熱いものが込み上げる。




「お前いなくなったら退屈だしな」



「ここにいろ」




達己と晴の言葉でついに、涙が一筋頬を伝った。