紫苑 -SHION-





「じゃあ、今から聞きに行ってくるね」



お昼休み、素早くお弁当を食べて、いつも皐月を探しに行っている棗ちゃんを探しに行く。




「頑張れ」


いってらっしゃい、と湊君に見送られ、私は教室を出た。





「でも…どこにいるのかなあ」



まずは皐月のクラスに行ってみようかな。




そう思って、2年生の教室がある第一校舎に向かう。



ちなみに1年生は第ニ校舎だ。



第一、第ニ校舎を繋ぐ渡り廊下を歩いていると、目の前に男子生徒。




最初はよく見えなくてわからなかったけど、近づいてみると、いつもの見慣れた顔ぶれだった。




「お、紫苑じゃねえか」



「達己……」



「おい…何だその嫌そうな顔は」




ああ?と顔を近づけられ、気のせいだよ、と慌てて言う。




「それより、棗ちゃん見てない?」



「あ?棗?そっちいるんじゃねえのかよ。」



「え…?いつもみたいに皐月を探しに行ったけど……」



「はあ?」



「……皐月ならここにいる」




晴と達己の後ろにいた皐月に驚く。