紫苑 -SHION-





「あ、あの……」


話を折るのは申し訳ないけど、口を挟む。




「あ、ごめん!とりあえず、座ろっか」


「う、うん」




近くの椅子を取って座り、お弁当を私の机に置いた棗ちゃん。




その様子に驚く湊君に声をかけられた。





「紫苑ちゃん、棗と知り合いだったんだ」



「あ、うん……さっきの体育で知り合って」




「一緒にお弁当食べようってなったんだけど、何で湊がここにいるの?」



私の言葉を続けて言う棗ちゃん。





「は?それはこっちのセリフだよ。俺は元々紫苑ちゃんと一緒に食べてたんだから」



「えと……ごめん、私が棗ちゃんとお弁当食べたくて誘っちゃって……」



何にも言わず申し訳なかったな……。




「そういうことなら気にしないで!どうせ湊が強引に一緒に食べよって言ってきたんでしょ」



「おい。まあ、そうだけど……。紫苑ちゃんが誘ったんなら仕方ないな、3人で食べよっか」



「あっ、それ私のセリフなんだけど!」




なんて、言い争いながら2人ともお昼ご飯を食べ出したから、私もホッとして自分のお弁当を開ける。





「……2人はどういう関係なの?」




まさか知り合いだったなんて。




「同じ中学だったんだよ。まさかここで会うとは思わなかったんだけどね」



「私もこの高校に来たら湊がいるってことすっかり忘れてた」



「クラス違うからね」



へえ…と頷く。