紫苑 -SHION-




「告白とかされないの?」



「えっ?な、ないよ!」



「え?一度も?」



「う…何回かは……」



「へえ…おい。何回かってどれぐらい?いつ?」




隣の達己が面白そうに会話に入ってくる。




「晴も聞きてーよな?」



……なんでそこに晴が入ってくるんだろう?




呼ばれた本人は不機嫌そうな顔をしていて。




わ、私、何か変なこと言ったのかな?



「つーことで、晴も知りてえらしいし教えろ」



有無を言わさない、とんだ俺様口調。



それに晴は何も言ってないよ……。




「中学の時に2、3回ぐらいだよ」




このままじゃずっと聞かれるだろう、と思った私は諦めて答える。




「2、3回?」



……え?




モテるみんなからしたら笑えるかもしれないけど、予想外なことにみんな少しだけ驚いた様な顔をしていた。




「おい、お前、適当に答えただろ」


「こ、答えてないよ!」



ちゃんと覚えてるもん。



だって、私なんかに告白してくれたんだから。




「なんつーか、意外だな」



「……私だって、まさか自分に告白してくれる人がいるなんて思わなかったよ」



「そうじゃねーよ」




アホ、と軽く頭を叩かれる。