「加藤先生のイケメンへの恨みすごいもんね」
「ああ、あいつゴリラだもんな」
「ご、ゴリラ……」
教え子にギャハハとゴリラとバカにされる加藤先生が可哀想に思える。
「加藤先生といえば、保健のミチル先生が好きって噂らしいよ」
「あ?それマジ?」
保健のミチル先生と言えば、教師の中ではマドンナ的存在。美人で優しくて生徒からの人気も高いとか……。
「へえ、面白えな」
隣でまたニヤニヤと不敵な笑みを浮かべているのが見なくてもわかる。
「……」
顔も知らない加藤先生に同情した。
「ねえねえ、俺さ気になってたんだけど、紫苑ちゃんって好きな人いる?」
「……?」
突然話題が切り替わり、そんなことを聞かれたことに驚いて少しだけ目を見開く。
気のせいか、晴からの視線が強くなったような……。
「えっと…それは特別な意味で?」
「うん、そうだよ」
「…いない…けど……」
そもそも私は普段、男の子とは全然喋らなくて。
だから、今のこの現状がたまに不思議でたまらない。
それに、女の子の友達もいないから、それ以前の問題のような気がする。
たぶん、お昼休みにお弁当を湊君と一緒に食べてるからだろうけど……。


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