【完】俺の言うこと聞けよ。〜イジワルな彼と秘密の同居〜


「えっ、そんな…!

私そんな大した人間じゃないです!!

ほんとにっ…気が利かないですし、あの…」



自分でも何言ってるかわからない。

それくらい動揺してた。


静香さんがビックリするようなこと言うから。


だけどそんな私を見てクスッと笑う静香さん。



「ふふふ、そんなことないわよ。

亜里沙ちゃんがすごくいい子だってことはすぐ分かったもの。

みんな分かってるわよ。

みんなウチに来てくれて良かったって思ってるの。

遠慮せず本当の家族みたいに思って接してくれていいからね」



その言葉に私の胸は熱くなった。



どうしてそんなこと言ってくれるのかな…


涙が出てきそうになる。



「そんな…ありがとうございます…。

私こそ良かったです…。

ここに来れて……」


「あら、嬉しいこと言ってくれるわね」


「ほんとに…ありがとうございます」



言いながらほんとに涙が出てきてしまって、私は軽く静香さんの前で泣いてしまった。


そしたら静香さんはそんな私の頭を優しく撫でてくれた。



本当は…

どこか少し心細かった。


でももう、大丈夫。



私は一人じゃない。


だって、こんなにも温かい人たちに囲まれているから。


頑張ろう。


そう思えた夜…。