今度は逆に私がしみじみしてしまった。
すると静香さんはニッコリと微笑んで…
「でもね、亜里沙ちゃんのこと琉衣は、本当は嫌いじゃないのよ」
「えっ…」
意外な一言だった。
「ど、どういう意味ですか?」
私はなぜそんな風に言ってくれたのかわからなくて。
だけど静香さんはさすが母親なのか、琉衣くんのことがよくわかってるみたいだった。
「琉衣は好き嫌いがはっきりしてるからね。嫌いな人とは基本関わらないのよ。
お店でもそれが態度に出るから困っちゃうんだけど。
でも亜里沙ちゃんに何かとちょっかい出してるみたいだから私は安心したわ。
亜里沙ちゃんすごく優しいから。それに素直だし。
琉衣のこと変えてくれそうな予感がするの」
…どきん。
えっ、いや…ちょっと待って。
変える?私が…!?
琉衣くんのことを…??



